研究課題
基盤研究(C)
近年免疫療法が急速に進歩したが上部消化管癌は予後不良であり新規治療開発が急務である。好酸球は自然免疫系の一部として細菌・寄生虫に対し非特異的な作用を示すとされるが、近年抗腫瘍免疫における役割が注目されている。一方で自然リンパ球の存在が近年明らかとなり、2型自然リンパ球(ILC2)はIL5/13を産生し好酸球を活性化させ抗腫瘍免疫作用を示すとされるが、その機序は未知な部分が多い。本研究は腫瘍組織と末梢血の双方からアプローチし腫瘍浸潤好酸球や全身循環好酸球発現の臨床病理学的意義およびILC2を介した抗腫瘍免疫機序を明らかにし、上部消化管癌の新規治療標的の同定、さらに個別化免疫治療への応用を目指す。