研究開始時の研究の概要 |
膵癌に対する外科的切除の効果を引き出すために,運動ストレスによる抗腫瘍効果と腫瘍のPD-1抗体感受性亢進効果で免疫チェックポイント阻害剤(ICI)を新規術前化学療法に導入するためのメカニズムと治療体系を分子生物学的に解明・構築する.運動により膵臓局所でIL-15の分泌が高まり,CD8T細胞の増殖や機能維持を誘導しキラー活性を高め,誘導されるキラー活性は,腫瘍局所のT細胞が増加し,腫瘍抑制効果も高まることがマウス実験で確認されている.そこで膵癌患者において運動療法により免疫担当細胞浸潤の乏しいcold tumorからhot tumorへと変換させICIを導入するための新規化学療法機序を検証する.
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