研究課題
基盤研究(C)
肺静脈断端血栓の原因は遺残した肺静脈の内腔の血流停滞・乱流と推測されているが証明はされていない。我々はこれまで術後7日目の4D flow MRIにより血栓形成例に特有な血行動態が存在することを報告してきた。今回の研究では術後数か月から数年経過した時点での4D flow MRIによる血行動態がどのように変化するのかを検証する。また、術前術後の左房機能を比較することで術前から血栓形成のリスク評価を行うことが期待される。さらに術後の血漿におけるcell free DNAを測定することで、血栓形成による血流障害のために引き起こされる細胞障害の程度を評価し、血栓予測の一助となるのではないかと考える。