研究課題
基盤研究(C)
敗血症性ショック患者の予後の改善には、モニタリングが困難な腸管循環の改善・維持が重要となる。本研究における動物実験は、腸管循環と末梢循環は互いに同期して変動するという理論的な背景(fight or flight response)を基盤として、計画されている。本研究の仮説が証明されれば、末梢循環の改善・維持が新たな循環管理の目標となり、臨床でも応用が可能である。ICU入室後6時間以内に末梢循環不全が改善した患者は、改善に6時間以上要した患者と比較し、約30~40%程度死亡率が低い。これは、早期の末梢循環の改善が予後改善に繋がる可能性を示唆する。臨床研究では、末梢循環の改善に寄与する介入を明らかにする。