研究課題
基盤研究(C)
後せん妄は中枢神経での神経炎症が主たる原因と考えられている。フレイル人口の増加が著しいわが国において、術後せん妄の予防は健康寿命の延伸や医療費抑制の観点から重要な課題である。一方、腸内細菌叢を整える難消化性オリゴ糖の摂取が、神経炎症を制御し、周術期認知機能異常を予防することが近年明らかになっている。われわれは、フレイルの特徴を持つ老化促進マウス(フレイルマウス)を用いて、日常摂取が可能な難消化性オリゴ糖であるラフィノースが術後せん妄の有効な予防のカギとなることを検証する。