研究課題
基盤研究(C)
セロトニン(5-hydroxytrptamine, 5-HT)はニューロン及び腸粘膜のクロム親和性細 胞で合成され、神経伝達物質として生体内で重要な役割を担っている。5HT3受容体拮抗薬 は、術後嘔気・嘔吐(Postoperative Nausea and Vomiting :PONV)に対する制吐薬として使用 されている。一方、最近の臨床研究において、5HT3受容体拮抗薬使用が重症患者の予後改 善と関連することを示す報告がなされているが、詳細な効果および機序についてはほとんど わかっていない。本研究では、5HT3受容体拮抗薬の臓器保護作用を検証するとともにその 分子機序について検討する。