研究課題
基盤研究(C)
一次感覚神経が障害を受けると、後根神経節にはT細胞などの免疫細胞が浸潤し、神経炎症が誘導され、慢性化し難治化する神経障害性疼痛へとつながる。T細胞は疼痛を惹起するだけでなく痛みの寛解に重要な役割を担う。我々は一次感覚神経が放出する炎症を促進するT細胞制御因子および炎症を収束させるT細胞制御因子を見出した。そこで本研究ではこれらT細胞制御因子を足掛かりに、一次感覚神経によるT細胞の機能制御の分子基盤を明らかにすると共に、疼痛の寛解を誘導する新たな概念の根治治療戦略を探索する。