研究課題
基盤研究(C)
代表者らはこれまでに線維筋痛症患者血液から分離精製したIgGが、マウス体内において後根神経節のサテライトグリア細胞など特異的な組織や細胞へ局在し、細胞機能に影響を与えることを明らかとしてきた。本研究では患者由来IgGの投与によって作製した疼痛モデルマウスにおけるグリア細胞と神経細胞間の情報伝達に着目し、①IgGによるサテライトグリア細胞と神経細胞間のミトコンドリア動態の変化、②IgGによるサテライトグリア細胞および神経細胞の代謝機能への影響、③末梢組織および中枢神経系におけるミトコンドリア機能変化、線維筋痛症の病態メカニズムの解明を試みる。