研究課題
基盤研究(C)
心筋梗塞のステント治療では後期合併症に再狭窄が挙げられる。再狭窄の原因は血管の内膜肥厚によるものであるが、その病態メカニズムは完全には解明されていない。研究代表者は、内膜肥厚において細胞増殖期に炎症性ホルモンであるPGE2の受容体サブタイプのEP4と細胞外基質である糖タンパク質Fibulin-1が多く発現していることを先行研究で見出した。そこで、本研究では血管平滑筋細胞の遊走・増殖がおこる細胞増殖期と、弾性線維に置き換わっていく弾性線維形成期の2つの時期でEP4とFibulin-1が担う時空間的機能と役割をFibulin-1と結合するECM1、tropoelastinに焦点をあてて検討する。