研究課題
基盤研究(C)
敗血症の治療の遅れは、致死率の高い疾患へと進展するため、迅速な介入が求められる。この起因物質としてグラム陰性菌の構成成分であるエンドトキシンが知られており、これを迅速に検出する方法が確立されている。しかし、グラム陽性菌が原因である敗血症も珍しくなく、これにはグラム陽性菌の構成成分であるlipoteichoic acid (LTA)が関与するとされているが、LTA を迅速に検出する方法は確率されていない。申請者は菌体成分認識に関わる生体タンパク間の相互作用を利用してLTAを迅速に検出できる方法を見出しており、本研究はこれを発展させ、迅速かつ的確にLTAを検出する方法を確立するものである。