研究課題
基盤研究(C)
膠芽腫は脳腫瘍の中で最も予後が悪く、早急な追加療法の開発が望まれている。希少糖はほとんどそのバイオロジーが研究されていない。我々は現在実施中の研究において、グリオーマ細胞株に対するD-alloseの抗腫瘍効果を評価し、研究成果を報告した。この研究を発展させ、本研究計画ではこれまで解明されていない希少糖の糖代謝経路や遺伝子発現への影響について解き明かし、その抗腫瘍効果をもたらす仕組みをターゲットとした全く新しい分野のがん治療を切り開く。希少糖の抗腫瘍効果メカニズムと言われれば、グルコースと競合的にエネルギー枯渇させることを想像しやすいが、どうやらそうでもない仮説が成り立ちそうなのである。