研究課題
基盤研究(C)
これまで自殺遺伝子導入ヒトiPS細胞由来神経幹細胞(NSC)を悪性神経膠腫に対して用いる研究を行い報告してきた。小児頭部外傷患者の後遺症は、著しくQOLを損なうため、再生医療の重要なテーマとされる。一方、特に小児患者に対して細胞の長期生着を目指す細胞移植療法は、移植細胞の造腫瘍性が問題視される。本治療用NSCは自殺遺伝子の導入により造腫瘍性の問題を解決する安全装置を備えているため、様々な再生医療への安全な応用が可能となり、小児患者に適した汎用性の高いツールである。そこで本研究開発では、未だ機能改善に対して治療法のない小児脳挫傷に対する、本治療用NSCの長期生着を利用した再生医療の可能性を探索する。