研究課題
基盤研究(C)
筋拘縮型EDSは、CHST14遺伝子の変異に基づくデルマタン硫酸の全身的欠乏を主病態とする疾患である。進行性脊椎変形を頻繁に引き起こし、患者のQOL/ADL低下を招く。患者から組織を採取することは困難であるため、mcEDSの骨格変形の病因は解明されていない。我々は、既に3人のmcEDS患者由来iPS細胞株を樹立し、骨細胞に分化させ、骨形成障害を示した。本プロジェクトでは、CHST14遺伝子変異を有するiPS細胞を用いて、疾患固有の骨発生過程(軟骨内骨化)を再現し、脊柱変形の病態生理学を更に明らかにして、病因に基づく変異遺伝子の修復による治療アプローチを探索することを目的としている。