研究課題
基盤研究(C)
骨肉腫の予後は、肺転移に対する有効な治療法が確立されていないため、この 30年間に大きな 改善が見られない。申請者はこれまでに、肺のような“足場の乏しい軟らかい環境”で、転移性骨肉腫細胞が細胞外からの機械的刺激(メカノ トランスダクション)に依存しないで増殖すること、この増殖メカニズムにはリボソーム関連分子群とCdc42活性調節分子群が関与していることを発見した。そこで、本研究ではリボソーム活性やCdc42活性が、“足場の乏しい軟らかい環境”での骨肉腫細胞の増殖を促進し、肺転移を増加させるメカニズムを明らかにする。