研究課題
基盤研究(C)
加齢に伴い骨格筋量が減少すると、移動能力及び歩行機能が低下し高齢者の日常生活動作に大きな影響を及ぼすことから、サルコペニアは介護リスクの主たる要因を占める運動器疾患の治療においては重要な要素である。しかしサルコペニアの現行の診断基準は、若年者比で評価した骨格筋量と生命予後との関連を重視した筋力及び歩行速度で定義されており、高齢者の移動能力の維持において必要な骨格筋量が評価されていない。高齢者の移動能力維持には運動器疾患治療以外に、このような加齢に伴う移動能力の維持は介護予防の面からも超高齢化社会の真っ只中にある我が国において極めて重要な課題である。