尿路上皮癌治療法確立に向けたPKNOX2の重要性の解明

• 研究課題/領域番号: 24K12516
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分56030:泌尿器科学関連
• 研究機関: 慶應義塾大学
• 研究代表者: 井手 広樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (70365360)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2026年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 膀胱癌

研究開始時の研究の概要

尿路上皮癌では様々な遺伝子変異が認められ、転移症例でTP53変異の頻度が高いので、TP53と強く関わる遺伝子の研究が重要である。近年、酸性環境特異的な細胞応答や代謝変化を通じて、酸性環境が癌の悪性化に寄与する報告があり、酸性、非酸性下で、MCA-SVHUCモデルを作成し、RNAの網羅的解析を行った結果、酸性下細胞のPKNOX2の発現が有意に低かった。PKNOX2は癌抑制遺伝子として胃癌でp53と強く関わっており、我々の臨床データでは上部尿路上皮癌の予後と強く関与していた。従って、尿路上皮癌でのPKNOX2と、増殖、遊走、浸潤の関連、更にp53との関連を解明し、新規治療法確立の足がかりとしたい。