研究課題
基盤研究(C)
本研究では、脂肪由来幹細胞からの分泌因子群(セクレトーム)が持つ再生誘導能力を利用して子宮内膜を正常化することを通して、体外受精卵の着床率を向上させることで、ヒトの不妊治療や畜産動物の繁殖能力の向上を目指す。間葉系幹細胞である脂肪由来幹細胞を培養する際に分泌する成長因子やサイトカインなど様々な有用因子を回収したセクレトームは、血管新生や抗炎症などの作用を持ち、再生医療の分野で注目を集めている。本研究ではヒト脂肪幹細胞培養上清を浄化濃縮して精製したセクレトームエキスを子宮内に外用投与することで、菲薄化した子宮内膜を着床に適した状態に正常化することで着床率の向上を目指す。