研究課題
基盤研究(C)
スタチン製剤は卵巣明細胞癌に奏効しやすいこと、スタチン投与によりグルタチオンが減少し、そしてTCA回路が活性化されることで癌細胞特異的なWarburg効果から酸化的リン酸化にシフトしていることを明らかとしてきた。しかし、明細胞癌が抗酸化物質グルタチオンを制御しWarburg効果を亢進させられる機序、さらに化学療法抵抗性を獲得するメカニズムは不明であり明らかとする。また、スタチンはメバロン経路と脂質代謝を制御することで細胞株および臨床検体において卵巣癌の進展抑制を示すことを明らかとしてきた。しかし、卵巣癌が脂肪組織に富んだ大網や腸間膜で選択的に播種巣を形成できる機序は不明であり明らかとする。