| 研究課題/領域番号 |
24K12555
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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| 研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
寺井 義人 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (90278531)
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| 研究分担者 |
高橋 良輔 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (20866363)
笹川 勇樹 神戸大学, 医学研究科, 助教 (40815304)
出口 雅士 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (50403291)
長又 哲史 神戸大学, 医学研究科, 助教 (50816642)
犬伏 祥子 神戸大学, 医学研究科, 特命講師 (60585959)
竹内 俊文 神戸大学, 産官学連携本部, 学術研究員 (70179612)
南 康博 神戸大学, 医学研究科, 教授 (70229772)
谷村 憲司 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (80593988)
若橋 宣 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (80596651)
遠藤 光晴 神戸大学, 医学研究科, 講師 (90436444)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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| キーワード | 卵巣癌 / 微小環境 / エクソソーム / miRNA |
| 研究開始時の研究の概要 |
我々は本研究で、卵巣癌患者の体内を循環するエクソソームに含まれるmiRNAを腟分泌物から抽出し、卵巣癌細胞やTAMを含めた浸潤転移に関わる癌特異的miRNAを特定し、卵巣癌の早期診断や治療効果を測る新規バイオマーカーの可能性と癌特異的miRNAを新規治療ターゲットとして癌特異的miRNAを阻害する人工エクソソームによる腹膜播種の制御を目指した卵巣癌の新規治療の開発および治療効果、早期診断のための新規バイオマーカーを目指す。
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| 研究実績の概要 |
卵巣がんは,約75%が進行期に診断されるため,再発率が高く治療が困難である.腫瘍マーカーのCA125は感度が高い一方で,偽陽性が多く,早期がんでは正常値であることが多いため,早期診断には不向きである.細胞外小胞(Extracellular vesicles:EV)は細胞から分泌される30~150nmの小胞で,血液や唾液,尿など様々な体液に含まれ,タンパク質やRNAなどを運び細胞間情報伝達に関与している.がん細胞から分泌されるEVにはがん特異的な物質が含まれる可能性があり,診断や治療に有用と報告されている.本研究では,卵巣がんの新たなバイオマーカーとして腟分泌液中のEVに着目した.腟は漿液性癌の発生母地である卵管と解剖学的に連続性があり,また卵巣を発生母地とする上皮性卵巣がんについても,腟と卵巣は近接した臓器であり,卵巣がん由来のEVが高濃度に検出できる可能性が高いと考えた.そこで、卵巣がん患者30名と良性婦人科疾患患者30名を対象に,腟分泌液からサイズ排除クロマトグラフィー法でEVを抽出し,miRNAの解析を行った.miRNAマイクロアレイ解析により有意差があったmiRNAから,文献とシグナル強度を基にmiR-575,miR-572,miR-1290,miR-21の4つを選定し,RT-qPCRで検証した.さらにFunRich Version 3.1.4を使用してGene Ontologyエンリッチメント分析を実行した. RT-qPCRでmiR-575は悪性群で有意に低下していた(p=0.00861).他のmiRNAでは有意差は認められなかった.Gene Ontology分析によりmiR-575は「上皮細胞の遊走促進」に関与し,がんの進展と関係する可能性があることが示唆された.miRDBで検索した予測ターゲット遺伝子には,腫瘍抑制因子PTENやN末端にp53結合ドメインを持つMDM4などが含まれていた.以上の結果から、腟分泌液EVに含まれるmiR-575は卵巣がんのバイオマーカーとして有望である可能性が示された.
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
4: 遅れている
理由
現在,複数のmiRNAを組み合わせた診断予測モデルの構築を検討しようとしている。また、特異的なmiRNAの機能解析を現在行っており、その結果がまだまとまっていないため、研究進捗が遅れている。
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| 今後の研究の推進方策 |
今回のデータは症例数が限られているため,今後はより多くの症例を対象に検証を進め,診断や予後予測への応用を目指す。またマイクロアレイ解析で候補として選定しなかったmiRNAについても現在解析中であり,複数のmiRNAを組み合わせた診断予測モデルの構築を検討しようとしている。
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