研究課題
基盤研究(C)
卵巣癌治療では、ベバシズマブ(抗VEGF抗体)、オラパリブ、ニラパリブ(PARP阻害剤)といった分子標的薬の使用頻度が増加している。PARP阻害剤は効果を予測できるバイオマーカーが存在するが、ベバシズマブは未だ有効なバイオマーカーがない。本研究の目的は、卵巣癌におけるベバシズマブの効果を予測するバイオマーカーの開発である。申請者は、バイオマーカーとして血液中だけでなく腹水中の物質の濃度にも注目している。血清中に加え腹水中の各種血管新生関連因子を測定し、その値、および、それらの比を用いるなど、全く新しい視点から、実地臨床で利用しやすいベバシズマブの効果を予測するバイオマーカーを開発する。