研究課題
基盤研究(C)
高齢不妊患者は加齢により卵子の質が低下し、若齢患者よりも着床不全が増加する。近年の晩婚化のため、高齢不妊患者数は急増しており、有効な治療法の開発が急務となっている。しかし着床の生理学的機序や着床不全の病態生理は未解明の部分が多く、着床不全の治療法は十分に確立されていない。そこで申請者らが見出した、高齢患者の胚盤胞で著しく発現低下しているHB-EGFが加齢による着床不全に関与する可能性が考えられる。そこで本研究は、HB-EGFの着床への生理的役割を解明し、高齢不妊に対するHB-EGF補完による着床不全の改善法の開発を目指す。