研究課題
基盤研究(C)
男性不妊患者の精子では、酸化ストレスによる傷害が増大することが妊娠率低下の原因となっている。妊娠率が低下する原因として、精子形成が想定されるが、その分子メカニズムは不明である。本申請では、酸化ストレス応答が破綻し、『プロテアソームの機能低下』によって蓄積した酸化タンパク質が影響し、『精子が奇形』となるという仮説を提唱し、検証する。本研究の遂行によって、精子形成におけるタンパク質分解系の役割が明らかになるだけでなく、不妊患者の軽減に貢献し、妊娠出産率の向上につながると考えられる。さらに、プロテアソームが関与する全ての生命現象に応用できることから、癌をはじめとした疾患生物学全体に波及効果をもたらす