研究課題
基盤研究(C)
はじめに、Kimら[4]の実験を一部追試してcilastatin(megalinの競合的阻害薬)によるAGのBLBの通過の制御を幼若マウスで確認する。次にAGをシスプラチンに変更してcilastatinおよびOCT2阻害薬によるシスプラチンのBLBの通過の制御を確認する。はじめは幼若マウスを用いて有毛細胞障害を評価する。次に成体マウスを用いて聴力閾値の変化を指標に評価する。さらに、聴力障害を抑えつつシスプラチンの投与量を増量できるか検討する。CilastatinによってシスプラチンのBLB通過の抑制が確認できない際には、主に近位尿細管においてシスプラチンのトランスポーターと報告されている他の候補に切り替えて実験を行う。