研究課題
基盤研究(C)
眼瞼部腫瘍には良悪性腫瘍さまざまな種類があるが、日本人に多くみられる脂腺癌は局所再発と転移を認める症例があり、悪性度が高い。また、脂腺癌は臨床像の人種差を認めることから、発症に何らかの遺伝子的な関与が考えられる。我々は以前から脂腺癌の網羅的遺伝子解析を行なっており、既に脂腺癌に特異的な候補遺伝子の検出を行なっている。本研究では脂腺癌に特異的な遺伝子の検出を進め、脂腺癌の発癌、増殖及び転移に関わる細胞内伝達機構を明らかにし、他の眼瞼腫瘍と比較検証することにより、各々に特異的な遺伝子とその作用機序の解明を進め、新たな診断基準や治療法の確立を目指す。