研究課題
基盤研究(C)
中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)は本邦の青壮年の視覚障害の主原因の一つであり、申請者らはその根源的原因として、脈絡膜血流を眼外に排出する渦静脈の貫通部位である「強膜」に着目してきた。前眼部光干渉断層計を用いて、従来は描出困難であった強膜断層像を高い再現性をもって取得する方法を確立、CSC眼では強膜が病的に肥厚していることを世界で初めて明らかにした。本研究では「強膜異常はCSCの重症化にどのように寄与するのか」「強膜異常とCSC発症遺伝子の間にはどのような関連があるのか」という問いに対し、臨床的、ゲノム学的観点から探索する。