研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ゲノム解析により遺伝性網膜疾患(IRD)の原因候補として検出したスプライス変異と遺伝子内の構造変異の有害性をスプライスアッセイおよび患者由来細胞を用いて実験的に検討する。IRDの原因遺伝子変異として非コード領域や構造変異の寄与が示されているが、スプライス変異や遺伝子の一部の構造変異が翻訳産物に与える影響の予測は困難であり、実験的検討が必要である。我々はIRD患者458家系のゲノム解析を行い、原因候補となるスプライス変異及びエクソンの欠失や重複を検出した。有害性の実験的検討によりIRD原因遺伝子解析の同定率向上と発症機序の理解、治療標的の明確化につなげる。