研究課題
基盤研究(C)
マウスにおいて、非視覚光受容体のOpn5が、バイオレットライト(360 - 400 nm)を介して近視進行を抑制することが明らかになったが、Opn5がどのような脳内回路を経て、眼軸長伸長の抑制や脈絡膜厚の維持など近視の抑制に働いているのかは、明らかになっていない。そこで、本研究では、国内のグループで開発された単純ヘルペスウイルスのBACを改変することにより、順行性の経シナプスの神経細胞トレーサーを開発し、Opn5陽性網膜神経節細胞からの脳内の神経回路網を明らかにすることを目的とする。本研究により、近視抑制の脳内回路の解明が進むことで、将来的な近視の予防や治療法の開発に貢献することが期待される。