研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、顎骨骨髄中に存在する分子特性の異なるMSCがそれぞれどのような機能を持つか明らかにし、骨形成過程においてそれらの細胞の運命を決定づける分子制御機構を解明することである。本研究の特徴として、顎骨骨髄MSCがどのような外部シグナルやストレス要因に応じで最終運命を獲得するのかについて、顎骨骨髄MSCを取り巻く外部環境変化を組織の空間情報と紐づけた解析法によってアプローチする学術的独自性の高い研究である。本研究の成果によって、生体内での骨形成を制御する機構が解明できれば、将来的には細胞移植を伴わずに、生体内でMSCの骨形成を促すin situ骨再生療法の開発にもつながる可能性がある。