研究課題
基盤研究(C)
慢性的な炎症反応は生体にダメージを蓄積してがんの発生と進展に関与する。近年、シャペロン依存性オートファジー(CMA)とよばれる経路によるNLRP3の分解が、慢 性的な炎症反応を抑制することが報告された。CMAはシャペロンに認識された標的タンパ ク質がリソソームで分解される経路であり、申請者は口腔がんの腫瘍部位ではCMA活性が 高いことを見出している。本研究では、CMA活性が高い状況でのNLRP3に対するCMAの 効果を明らかにする。さらに申請者がCMA実行因子の解析を進めてきた過程で新たに開発 した手法を用いて、NLRP3がCMA基質として認識される分子機構を解明する。