研究課題
基盤研究(C)
申請者らはこれまでIL-6とKeap1-Nrf2抗酸化システムの放射線耐性への関連性やNrf2糖代謝調節に伴う放射線耐性への関与を明らかにした。Nrf2は酸化ストレスに対する制御の中心であり、フェロトーシスにおいても防御機構として機能していると考えられる。そこで本研究では、口腔扁平上皮癌(OSCC)において放射線誘発性細胞死に鉄依存性フェロトーシスが関与し、そして、フェロトーシス促進剤は効果的な放射線増感剤であるという仮説を立て、解明する。OSCCの放射線抵抗性に関与するフェロトーシスの生物学的影響を明らかにし、腫瘍抑制に繋がるフェロトーシス制御が可能となることでがんの放射線耐性克服を目指す。