研究課題
基盤研究(C)
がんプレショジョン医療が現実のものとなった一方で,治療法が見つかる症例は全体の数%から十数%であり,新たな分子標的薬の開発や関連シグナルのさらなる解明が強く望まれている。申請者は,ヒトゲノムsiRNAライブラリーを用いた口腔がん細胞の生死に関わる遺伝子のスクリーニングと低酸素応答遺伝子の網羅的解析やデータベースによる予後解析から,P3H3遺伝子をがん分子標的候補として同定した。本申請研究では,低酸素応答の重要な制御因子である可能性を秘めたP3H3の機能解析を通して,口腔がん治療の真に有用な分子標的としての可能性を検討・評価することを目的とし,P3H3遺伝子の口腔がん細胞における機能解析を行う。