研究課題
基盤研究(C)
腱研究の中でもとりわけ“筋内腱”の研究自体が新しい分野である。実際スポーツ選手のケガから復帰までの期間を研究した論文では、興味深いことに筋内腱を損傷すると復帰までの期間が延長するとの記載がある。すなわち機能的には、“筋内腱”と“筋外腱”は異なり、これら2つの腱は意図的に分離して研究を進める必要がある。近年咀嚼筋腱・腱膜過形成症(MMTAH)に関し、臨床的な報告が散見されるようになった。本疾患は、特に若い女性に発症し、患者の咬筋には筋内腱が短冊状に多数存在する。しかし本疾患の病因はいまだに不明である。申請者らは、MMTAHの病因解明に向けて、“筋内腱” 発生の謎を明かすことを目的として、本申請研究を推進する。