| 研究課題/領域番号 |
24K13408
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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| 研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
柳井 優子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 心理療法士 (00727886)
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| 研究分担者 |
松岡 弘道 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (20425078)
小川 祐子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 心理療法士 (60803369)
茅野 綾子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 心理療法士 (90910191)
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| 研究期間 (年度) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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| キーワード | サイコオンコロジー / 心理療法 / 普及実装 |
| 研究開始時の研究の概要 |
がん患者の気持ちのつらさに対して心理療法の効果が数多く実証されている一方で、実際のがん臨床現場で心理療法は十分に普及しておらず、エビデンス・プラクティス・ギャップが存在する。本研究では、がん医療において心理療法の普及に向けた基盤を構築するために、①がん医療現場で実践されている心理学的介入の実態を明らかにし、②がん医療で必要とされる心理学的技法を整理する。また、③心理職の活動に関する医療従事者の認識を明らかにし、心理学的支援へのアクセシビリティを高めるための広報戦略を検討することを目的とする。本研究により、日本のがん医療で心理療法の普及を図るための対策の提案が可能となる。
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| 研究実績の概要 |
本研究は、がん医療における心理療法の普及に向けた基盤を構築するために、(1)がん医療現場で実践されている心理学的介入の実態を明らかにすること、(2)がん医療でh戯つ用とされる心理的技法を整理すること、(3)心理職の活動に関する医療従事者の認識を明らかにし、心理学的支援へのアクセシビリティを高めるための広報戦略を検討することを目的としている。 本年度は、外来および入院中のがん患者に対する心理学的介入に関する後方視的検討を行った。過去3年間に心理療法士が介入した患者の実数は518件(男性229名、女性289名)であった。介入した患者の年齢中央値(IQR)は54(39-68)歳で、特に50代が115名(22.2%)、AYA(Adolescent and young adults)世代が103名(19.9%)と多い割合を占めていた。原発巣は多い順に、肺53名(10.2%)、頭頸部49名(9.5%)、造血器48名(9.3%)であり、さまざまながん種の患者に介入を実施していた。依頼内容に関しては、気持ちのつらさ、不安、不眠への介入、家族ケアなどがあった。介入した患者の精神科診断については、診断なしが234件(45.2%)と最も多く、そのほか、不眠症が59件(11.4%)、うつ病が36件(6.9%)、適応反応症が34件(6.6%)などであった。心理学的介入に関しては、包括的アセスメント、心理教育、支持的精神療法、認知行動療法などが行われていた。 心理療法士による心理学的介入は、閾値以上の気持ちのつらさを有する患者家族だけでなく、精神科的診断がつかない閾値以下のつらさを有する患者家族に対しても積極的に行われていた。どのような患者に対してどのような介入が実施されていたのかは、今後さらなる解析を行い、探索していく。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
3: やや遅れている
理由
当初の予定では、研究1(外来・入院中のがん患者に対する心理学的介入に関する後方視的検討)と研究2(心理職の活動に関する医療従事者の認識調査)を2年間で実施する予定であった。しかし、研究1のデータ分析にかなり時間がかかっており、想定よりも進捗が遅れてしまっている。
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| 今後の研究の推進方策 |
今年度中に、研究1(外来・入院中のがん患者に対する心理学的介入に関する後方視的検討)のデータ分析を完了し、解析結果をまとめ論文化を行う。また、研究2(心理職の活動に関する医療従事者の認識調査)に関する倫理審査を申請し、アンケート調査を行う。
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