研究開始時の研究の概要 |
小児末期腎不全の最大の原因疾患として知られている先天性腎尿路異常(CAKUT)は早期に発見されることが望ましい. 「学校検尿のすべて令和2年度改訂」により, CAKUTの早期発見目的に学校検尿の3次精密検査で尿β2ミクログロブリン(β2MG)の測定が必須となった. 申請者の研究により現状の学校検尿では, 3次精密検査での尿β2MG測定に至る前段階の2次検尿で尿β2MG上昇例が適切に検出されずCAKUTが見逃されている可能性が明らかになった. 本研究では, 幼稚園/学校検尿の検診でCAKUTのスクリーニングとして広く導入しうる簡便かつ安価な尿試験紙を開発しCAKUTの発見率を高めることである.
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