研究課題
基盤研究(C)
肺がんは日本における部位別がん死亡数の上位を占める。そのため、肺がん死亡率の減少を目的に1990年代後半より低線量CT肺がん検診(CT検診)の研究が開始され、重喫煙者を対象とした複数の無作為化比較試験で肺がん死亡率減少効果が証明された。国内では2022年に日本肺癌学会においてCT検診の推奨度が「A」とされ、対策型検診としての導入が検討されつつある。しかし、CT検診は放射線被ばくを抑えた低線量撮影が必須であるため画質低下が懸念される。本研究は低線量CTを用いた肺がん検診が対策型検診としての導入される近い将来に向けて、早期肺野型肺腺がんを検出し要精査の判定を正確に行うための画質基準を明確にする。