研究課題
基盤研究(C)
近年,皮膚創傷治癒過程におけるインフラマソームの重要性が研究されており,実際ヒトおよびマウスモデルにおいて,熱傷後の皮膚でNLRP3インフラマソームが活性化することが報告されている.しかし,その経時的変化や病態生理学的役割は明らかになっていない.申請者の所属する講座は,受傷後経過時間判定に関する研究ではこれまで世界的に先駆的役割を果たしてきている.従って,申請者が立案したインフラマソームに着目した受傷後経過時間判定に関する研究は,極めて学術的独自性が高いテーマである.また,創傷治癒は法医学領域のみならず,病理学や皮膚科学,外科学,形成外科学といった他分野との関連性が高い学際的なテーマである.