研究課題
基盤研究(C)
一酸化炭素(CO)中毒死の判定には、ご遺体の血液中CO-ヘモグロビン(Hb)飽和度が重要となる。しかし、実際には腐敗や焼損により血液が採取できない場合が多く、CO-Hb飽和度が測定できず正確な死因判定を妨げる要因ともなっている。他方、共同研究者が開発したCO中毒の特効薬と見込まれる人工Hb試薬を用いた研究では、動物の血液以外の各種臓器にてCO濃度測定が可能であることを示されている。よって、本研究では法医解剖時のご遺体から採取した各種試料を本試薬にて検討し、CO濃度測定のために各種試料が血液の代替試料となりうるのかどうか、②CO濃度を測定することでのCO毒性評価、以上2点を実施するものとする。