研究課題
基盤研究(C)
がん関連の倦怠感は、患者の多くが経験する症状であり、治療の継続困難、QOLの低下や抑うつにつながるため、見過ごせない症状である。しかし、倦怠感は、患者自身の主観的な訴えであり、周囲からの理解が得られにくく医療者が過小評価している可能性があること、倦怠感の原因となる症状が複雑で介入方法はまだ確立されていないことが課題である。本研究では、がん患者を対象とし、タッチングという意図的介入により、リラックス状態となり、オキシトシンの分泌を促すことで倦怠感の軽減につながるかということを検証すると同時に、主観的な評価である倦怠感の程度をオキシトシンの分泌濃度に基づいて評価することの妥当性を検証する。