本研究は、看護系大学・学部の教養課程について実態調査を行うものである。日本看護系大学協議会によって「看護学士課程教育におけるコアコンピテンシーと卒業時到達目標」(平成30年6月)がまとめられたことで、大学における看護専門教育の中核となる教育内容が示される一方で、看護専門教育における大学の独自性の幅は狭められた感は否めない。 各大学の独自性を担保する役割として教養課程の果たす役割が重要な位置を占める可能性が生じてきており、教養科目の設定が看護専門教育の独自性につながっているのか、あるいは看護専門教育の基礎知識の習得を主眼とした画一的な教育内容にとどまっているのかなど、実態調査で現状を把握する。
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