研究課題
基盤研究(C)
経済毒性(Financial toxicity)はがん治療に伴う経済負担が患者・家族に及ぼす影響のことであり、経済的困窮のみならず、生活の質の低下、医療ケアに対する満足度の低下、ノンアドヒアランス、生存率の悪化など重大な結果をもたらす。経済毒性は身体毒性に比べて医療者が気づきにくく介入が遅れる傾向にあり、経済毒性のマネジメントを改善するには問題が深刻化する前に社会経済的支援の専門家につなぐことが重要である。本研究では、熟練看護師が治療経過を予測しながら経済毒性をアセスメントしていることに着目し、熟練看護師の実践知に基づいて経済毒性の早期介入に資する予測的看護アセスメント指標を開発する。