法に触れる行為に至った精神障害者(触法精神障害者)の家族は多大な負担を抱えているが、十分な支援を受けることができていない。国内では、医療観察法領域で家族心理教育プログラムが実施されているが、目的や内容が不明瞭である。さらに、申請者の聞き取り調査では多くの施設がプログラムを家族に提供できていない。医療観察法領域のニーズに合った家族の参加可能性を高める、効果的なプログラムを開発し、実装することが急務である。本研究では、医療観察法領域のニーズに即した実行可能性の高い家族心理教育プログラムを開発する。本研究は家族心理教育プログラムの質向上と普及につながる。
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