研究課題
基盤研究(C)
脳卒中による手指の麻痺は日常生活に深刻な支障をもたらす.リハビリテーションによって麻痺はある程度回復するが,療法士の不足もあり,患者が十分なリハビリテーションを行うことは難しい.患者自身だけで進められるセルフリハビリテーション手法の確立が望まれる.本研究では手指の曲げ伸ばしを司る前腕部を対象とし,機能的電気刺激(電気刺激により筋肉を収縮させる方法)と多点式電極および多チャンネルの刺激装置を用いたセルフリハビリテーション手法の確立を目指す.技術的課題は以下の2点である.(1) 熱可塑性樹脂を用いた伸縮性のある一体型の柔軟多点電極(2) 履歴情報を用いた高速な刺激位置探索手法