研究課題
基盤研究(C)
炎症は生体のストレスに対する反応として重要である。何らかの原因でストレスがかかり続けることで炎症は慢性化し、生体機能は進行的に低下する。本研究では、炎症性細胞を対象にして、炎症状態から抗炎症状態に移行させる介入手段を探索し、特に温度センサーであるTRPチャネルに着目する。これまでにTRPチャネルの活性化状態が様々な細胞の分化に影響を及ぼし、炎症性細胞の機能制御において重要であることが報告されている。しかし、TRPチャネルの活性化状態を温度負荷により制御した際の作用は十分に明らかになっていない。その作用や機序を明らかにすることは、様々な疾患の治療などへの応用に貢献することが期待される。