研究課題
基盤研究(C)
肩甲骨が胸郭上を滑らかに動くためには、上肢帯と体幹を連結する胸鎖関節の運動が重要である。しかし、胸鎖関節の安定や運動制御に不可欠であるはずの靭帯について解剖学的な見解が統一されてていない。そこで本研究では、胸鎖関節の4つの靭帯(前胸鎖靭帯、肋鎖靭帯、後胸鎖靭帯、鎖骨間靭帯)について、各靭帯で見解が統一されていない以下の事柄①~④を解剖学的に精査し、その実態を明らかにする。①前胸鎖靭帯は関節前面の全体を覆うか、一部を覆うか。②肋鎖靭帯は前後2層に分かれているか、走行方向に違いはあるか。③後胸鎖靭帯の線維の走行方向や骨への付着部について。④鎖骨間靭帯の胸骨へ付着の詳細について。