研究開始時の研究の概要 |
脳卒中後の片麻痺は,反復性経頭蓋磁気刺激 (rTMS) で神経興奮を制御し, 患者の能動的かつ十分な運動量により使用依存的可塑性が促進されて機能回復することが明らかになった. 患者の予後には (1) 麻痺の重症度に応じた練習難易度の設定, (2) 適切な運動量, (3) 目標達成に向けた患者の意欲が重要である. しかし, 作業療法の計画は療法士の判断に依存し, 定式化されていないことが課題であった. 本研究は, rTMS後に行われる作業療法のうち, 片麻痺上肢の重症度に適した運動と日常生活での手の使い方の練習方法を定式化し, 患者と共に到達目標を設定する新しいリハビリテーション計画を開発する.
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