研究課題
基盤研究(C)
本邦では、女性活躍推進への取り組みが進む一方、女性の晩婚化、高齢出産の増加が続いている。高齢であるほど産後の体力回復には時間がかかり、更年期に近いことも影響して、身体活動量の低下や産後うつ、肥満など心身への負担となりやすい。特に出産後の身体症状は骨盤底機能障害によるものが多く、遷延すると数年から数十年後に尿失禁や骨盤臓器脱となるリスクが高く、生活の質(QOL)の低下が懸念される。本研究では、Bio-Psycho-Social(BPS)モデルに基づいて問題点を抽出し、産後の骨盤底リハビリテーション治療の確立によって、生涯にわたる女性の健康維持増進に寄与できるのか、その有効性について検討する。