研究課題
基盤研究(C)
運動中、ヒトの大脳皮質はどのようにして多数の筋肉の協働作用を調整しているのか、そして、どのようにして運動を継続させ、最終的に運動停止(疲労困憊)に至るのかについてのメカニズムは運動やスポーツ科学において未だに解決されておらず、基本的な疑問として残っている。例えば、大脳皮質の一次運動野は、筋肉の協働作用の活性化に関与しているとの報告がある。しかし、M1の活動と運動強度との間には線形関係が成立せず、M1がどのようにして筋肉の協働作用を活性化させているのかについての詳細は不明である。本研究は運動による疲労蓄積に対する脳部位の機能的相補性の発現条件及びその理由の解明を図る。