研究課題
基盤研究(C)
近年,世界中で運動を含めた身体活動量の維持,増加が推奨されている.本研究者はこれまで個別飼育ラットを用いた研究にて,自発運動が行動や不安に関係する線条体や扁桃体の脳内セロトニンを増加させ,不安様行動を低減させることを明らかにしている.また,この現象は強制運動や自発運動を制限した状況では起きないことも明らかにしている.更にラットの飼育環境に着目した研究では,集団飼育と比較して,個別飼育の場合,線条体や扁桃体のセロトニンが減少し,不安様行動が増加することも明らかにしている.そこで,本研究では,ペア飼育ラットの自発運動の有効性について生理指標,脳内神経伝達物質,情動行動の三つの観点から検討する.