研究課題
基盤研究(C)
統合失調症をはじめとする精神疾患は遺伝要因と環境要因の相互作用により発症するが、その発症機序は不明のままである。DISC1は統合失調症発症に対してもっとも脆弱性を有する遺伝子として知られている。近年、DISC1の機能異常が脳内糖代謝の異常を生じ、精神疾患様の行動異常を呈することが示されている。一方、運動は健常者のメンタルヘルスを強化する効果を示すが、精神疾患に付随する症状の予防や改善に有用であるかは不明な点が多い。そこで本研究では、DISC1部分欠損ヘテロマウスにおける思春期の運動習慣が脳エネルギー代謝の亢進を促し環境ストレスによる認知機能障害の予防効果をもたらすか否かを検討する。