研究課題
基盤研究(C)
一酸化窒素(NO)は強力な血管拡張作用を有している.体内のNO合成経路のひとつに,食品に含まれる硝酸塩を摂取すると消化管に存在する細菌の働きにより,硝酸塩→亜硝酸塩→NO の順で還元される経路がある.体内の酸素分圧やpHが低下するとこの経路が促進するため,通常環境時(通常酸素濃度・安静時)と比較してNO活性がより高まることが示されているが,静脈血管調節に関与するかは明らかではない.本研究では,食品由来の硝酸塩摂取に伴うNO活性上昇に,低酸素環境曝露(酸素分圧低下)や高強度運動(酸素分圧低下 + pH低下)を組み合わせることでNO活性上昇がより促進した時の静脈血管応答を明らかにする.